脳を中毒にさせるスマホのヤバい使い方
- 2020.11.13
- 好習慣・悪習慣
さて今回は高麗大学校の研究結果などを基に
日々のやる気をどんどん奪うスマホ中毒について
解説していきます。
活力に必要なホルモン
まず、早速ですが、日々のやる気や活力
あとは仕事や勉強を楽しく取り組む為には
やる気ホルモンであるドーパミンが超重要で
人間には脳内でドーパミンが出た行為を繰り返そうとする性質があって
やたらと楽しそうに仕事や勉強をしている人は
脳内でドーパミンがドバドバ分泌されている事が分かっていますし
反対に不足するとなんかやる気が出ないとか
毎日が楽しくないと感じたりするわけなんです
ドーパミンの受け皿
もう一つ、日々のやる気を出す為には大事な事があって
それがドーパミンの受け皿ともいえる、ドーパミンのレセプターの事で
ドーパミンがあるだけではダメで、この受け皿であるレセプターに
ドーパミンがキャッチ、結合する事で
初めてやる気につながるわけなんです。
反対にこのドーパミンの受け皿がぶっ壊れていると
いくらドーパミンが分泌されてもやる気が出ないとなってしまうわけです。
やる気が出ない原因
ここまでのお話をざっくりまとめると
なんかやる気が出ないとなってしまう原因は大きく3つ
1つ目がそもそもドーパミンが不足している事で
これはドーパミンの生成原料であるチロシンやフェニルアラニンを
たくさん摂ろうぜ、という事で、これらが多く含まれる鶏肉や魚を
しっかり食べてください。
そして2つ目が、脳の疲労物質であるアデノシンがたまりすぎると
ドーパミンの働きをブロックしちゃう、という事で
そして最後、3つ目がドーパミンの受け皿、レセプターが
ぶっ壊れている事で
今回は、このレセプターについて解説させて頂きます。
レセプターが減る理由
このレセプターが減ってしまう原因にはいくつかあって
まず代表的な物が
ネット中毒、スマホ中毒で
ネットやスマホへの依存度が高い人ほど
ドーパミンの受け皿が少なくなっていることが
高麗大学校の研究によって分かっていて
その研究内容も合わせて解説させて頂くと
インターネットへの依存度が高い男性達を集めて
普通の男性の脳と何が違うのかを
「陽電子放射断層撮影」いわゆるPET検査を使って調べた所
・ネットがない環境だと怒りや不安などの感情が出てくる
・睡眠や食事などをないがしろにしてでもネットやスマホを触ってしまう
・あとはネット依存のせいで社会生活に支障が出ている
といった中毒症状が重い人ほど
脳のドーパミンの受け皿が少なくなっていることが分かったそうで
これは要するに、普通の人が100のドーパミンで十分に楽しいと感じられるのに
インターネット中毒の人はドーパミンが200出ないと楽しくない
といった感じで、ほとんど麻薬中毒と同じメカニズムだと言われています
肥満の人にも同じ現象
他には、肥満の人にも同じ現象が起きることが
2016年に行われた研究で分かっていて
これもざっくりのイメージですが
普通の人なら10の食事で満足できるのに
肥満の人は20の食事を食べないと満足できないんだよね
と言った感じで
ドーパミンの受け皿がぶっ壊れてしまうと
色々良くない、という事です。
理由
じゃあ、なんで中毒になってドーパミンの受け皿が少なくなっちゃうのと
その理由も2点ほど解説させて頂くと
1つ目が刺激はあるのに得る物がないことが原因で
例えばSNSでいいねをもらったり、ゲームで良いスコアが出ると
なんとなくいい気分になりますが
実際に何かを得られるわけではありません。
これは要するに脳に対して「何かいいことがありそうだ!」
といった刺激を与えるくせに、実際には
何かが得られたり、自分の成長につながったわけでも無い
脳からすれば「だからなに?」みたいな状態になってしまい
さらに刺激を求めて暴走し、ネット中毒、スマホ中毒になり
ドーパミンの受け皿が減っていくという事で
分かりやすい例でいうと
ゼロカロリーのコーラはかえって太るという話があって
人工甘味料を飲むと甘みを感じるのでカラダは糖分が入ってきたと考えます。
ところが実際にはエネルギーとして使えるものが何もない、ゼロカロリーなわけですから
脳はこんなに甘いものを飲んでいるのにエネルギーが足りていないのであれば
もっと甘いものを摂らないといけないと、錯覚し
どんどん甘いものを求めるようになってしまうわけで
要するに刺激はあるのに、得る物が無い、もしくは少ない行為は
脳を暴走させてしまうという、わけなんです。
理由2
そして2つ目が、刺激が簡単に得られて、すぐにその興奮が無くなる事で
例えばLINEやメールを、ちょこちょこチェックする人がいたとして
相手から連絡が来たときはちょっと嬉しい、でもその喜びはほんの数秒。
すぐにその興奮が無くなるから、また次を求めちゃう。この感じが良くないと。
他にはポテチといったお菓子、これもすぐに買えて、口に運べばすぐに喜びを
感じれます。
こういった刺激が簡単に得られて、次の刺激までの間隔が短いと
日常的にドーパミンが出てしまう事になります。
そうすると常に刺激を求めてしまい、脳がもっともっとと
暴走してしまいますし
無意味にドーパミンが出過ぎるとドーパミンの受け皿が
ぶっ壊れてしまう、というわけなんです。
対策方法
というわけで、最後にお勧めの対策方法を2つほど解説させて頂くと
まず1つ目が、自分がついついやっている小さな喜び
ドーパミントリガーを見つけて、接触回数を減らしてください。
例えば、LINEやメールがついつい気になっちゃうとか
お菓子が食べたい、ゲームがしたいといった事で
このドーパミンが無駄に出てしまう事の回数を
1日3回までにするとか
せめて午前中だけは控えるといった具合にして頂く事で
絶えずドーパミンが分泌されるといった状態を防ぐことが出来ますし
あとは何か有意義なものとセットで行って頂く事もオススメで
例えば、Lineのチェックをする前に電子書籍で
本を1ページだけ読んでみるといった
何か成長につながる、学びになるものとセットにして頂くと
何かを頑張ったから、その見返りとして自分の成長や報酬が得られるという
ドーパミン本来のメカニズムに近い状態になりますので
参考にしていただければと思います。
対策方法2
そして2つ目が筋トレやランニングといった運動をして頂く事で
2015年の研究によると
筋トレやランニングといった運動を定期的に行ったところ
ドーパミンの受け皿が増えたというデータがございますので
ドーパミンの受け皿をゴリゴリに増やしていきたい方は
筋トレといった運動をしていただければと思います。
まとめ
というわけで、最後にまとめなんですけど
日々のやる気や活力にはドーパミンの分泌と
その受け皿であるレセプターが超重要ですよと。
ただ、ネットや、スマホ、お菓子といった
脳に簡単に刺激を与える事が出来るけど
得る物が無い行為は、脳を暴走させて
ドーパミンの受け皿をぶっ壊す原因になりますよと。
そんなお話をさせて頂きました。
▼参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21499141/
https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(16)30596-4
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